クワンさんのプロフィール

はじめまして。タイ人弁護士のクワンと申します。私のプロフィールページをご訪問いただきまして、ありがとうございます。

私はタマサート大学法学部を卒業後、3人の弁護士で法律事務所を設立し、15年以上経営しています。また、夫と設立したホタルジャパン株式会社も別会社で経営し、日系企業様や個人様のご支援をさせて頂いています。

弁護士として、また日本人の方々のご支援をする中で様々な案件に対応してきましたが、私が弁護士になったきっかけや、弁護士として大事にしていることなどをお話させて頂ければと思います。

今まで弁護士として、本当に様々な人生模様を見てきました。そんな経験を、私が大好きな日本や日本人の方のお役に立てられればと思っています。

それでは、まずは簡単なプロフィールからご紹介いたします。

ご連絡はお気軽にこちらからしてくださいね。

簡単なプロフィールと経歴

自己紹介/経歴
  • 北部チェンマイ出身
  • 日本の京都の高校に3年間留学
  • タマサート大学法学部修士課程修了
  • タイ弁護士法律教育研究所課程修了
  • 弁護士協会課程修了
  • 2009年に法曹会(ネティバンディット)の試験に合格
  • 2010年に弁護士試験に合格
  • KYC弁護士事務所を15年以上経営
  • 日系企業様や個人様のご支援をするホタルジャパン株式会社を夫と経営
その他
  • タイの国土交通省管轄の自動車関連会社管理委員会に所属(22名の弁護士で構成)
  • タイ国内保険会社アドバイザー
  • 2024年に夫と日本の中古品販売事業会社を経営
  • 日系企業様や個人様のビジネスサポート実績多数

幼少期の私

私はチェンマイで生まれました。どちらかというと、内気で人見知りする子供。そんな性格ということもあり、勉強をするのが大好きで、家にいることが多かった幼少期でした。

学校では、成績も良く、真面目だったこともあり、いつも生徒会長に選ばれるような子供でした。その頃から、人をまとめる力や責任感が強くなり、人と接することも好きになっていったと思います。

また、チェンマイの各学校間で行われる数学や英語などの成績を競い合う競技会のようなものが定期的にあったのですが、そういうところにも積極的に参加していました。

絵を描いたり、きれいな字を書いたりするのも好きでしたよ。

検察官の父から受けた影響

私の父は検察官をしていました。とても厳しい父でしたが、毎朝学校に行くときに髪を編んでくれたり、厳しくもありましたが、優しさも持ち合わせた尊敬できる父でした。

子供の頃はどんな父が仕事をしているのかよく分かりませんでした。ただ、知らない人が家に贈り物を持ってお礼に来ることがよくあり、何か人に感謝される仕事をしているのだなあと子供ながらに思っていたことを覚えています。

その一方、不遇な人を助けてあげられないこともあったようで、その時はお寺に行ってお祈りに行っていたこともありました。騙されて財産を失ってしまい、弁護士も雇えず大変な境遇に見舞われている人も見たことがあります。

そんな父の姿を見て、私も将来人の役に立てる仕事がしたいと徐々に想うようになったのです。

日本との最初の出会い

ここからは少し弁護士と話がそれますが、高校時代に海外の奨学金の試験に合格し、日本の京都の高校に3年間留学することになりました。

奨学金の試験はすべて英語で、合格は狭き門でしたが、無事合格することができました。実は合格者は留学する国を選べたのですが、アメリカやヨーロッパも選択肢にある中、私はフィーリングで日本を選んだのです。

私の夫がタイと関わるようになったのも、たまたまタイ語を第二外国語として選んだからでした。私も何かに引き寄せられるように日本を選んだのかもしれませんね(夫のプロフィールはこちらから)。

私自身、若いうちに海外で視野を広めておきたいという希望があったのと、父の勧めもありました。初めての海外で不安でいっぱいでしたが、ホームステイで優しい日本人の家族に3年間お世話になり、とても穏やかで幸せな時間を過ごすことができました。

京都の高校での授業は全て英語だったため、英語が必須な今の仕事にも活きています。ただ、日本語はあまり使わなかったので、今となればもっと勉強しておけばよかったなあと思うことはありますが。

この日本での3年間の生活で、日本人の優しさや礼儀正しさに触れ、とても日本が好きになりました。また、ルールや規律を守ることの大切さも学び、この先弁護士として仕事をする上で大変有意義な経験を積むことができました。

日本で学んだ日本人の礼儀正しさや規律や約束を守るところは、今でも私の中に根付いています。

社会人になってからも、毎年日本に観光で訪れるようになり、私と日本は切っても切れない縁となったのです。

名門タマサート大学に入学

高校3年間の成績が優秀だったため、タマサート大学法学部には推薦で入学をしました。父は医者にさせたかったようなのですが、私は血とお化けが怖く、弁護士の道を目指すことにしたのです。笑

大学では、民放、刑法、商法はもちろん、税法や破産法、労働法など幅広く学びました。タマサート大学での成績も良く、通常4年のところを3年半で卒業することができました。

その後、2年間はタマサート大学の修士課程に進みました。それと同時に、弁護士協会の課程タイ弁護士法律教育研究所の課程も同時に学び、2年間の間に3つの課程を無事修了することができました。

  • 弁護士になるためには弁護士協会の課程を修了することが条件の一つとなっています。

その後弁護士試験に合格し、念願だった弁護士の資格を得ることができたのです。

最初の挫折

さあ、夢だった弁護士の資格を取り、私は意気揚々としていました。

当時は少し甘く見ていたところもあったかもしれませんが、新人としていきなり財産横領の裁判弁護士として担当することになったのです。

ただ、タイの裁判官は新人弁護士に対してとても厳しく、私は大事な裁判の最中になんと泣き出してしまったのです。とても裁判を続けられる状態ではなくなってしまい、裁判の延期を申し出る最悪のスタートとなってしまいました。

そのとき、父からは「弁護士みんなが通る道だから」と励まされ、まずは一旦研修をして経験を積むことを勧められました。

そして、父の友人の弁護士事務所に半年間お世話になることになりました。その間、毎日先輩と一緒に裁判に行ったり、証拠書類を準備したり、専門的な法律を学ぶなど、経験と知識を徐々に積み上げていきました。

その時に先輩から言われた今でも忘れられない言葉があります。

相手がどう戦ってきても、こちらがすべきしっかりした準備をしておけば負けることはない。

その時、ハッと目覚めました。相手に左右されるのではなく、自分がしっかり準備さえしておけばいいのだと。それ以降、法律を熟知すること、証拠書類を整備すること、依頼者の証言をしっかりまとめることに集中するよう心掛けました。

この研修期間中、遺産相続の弁護士として2回目の裁判に臨むことになりますが、少しだけ強くなった私は、泣かずに戦うことができたのです。

弁護士として、ようやく第一歩を踏み出せた瞬間でした。

弁護士事務所の設立

半年間の研修を終えた後、更にフリーの弁護士として半年間の経験を積んでいました。

そして、その時に意気投合した2人の弁護士と3人で、新会社「KYC Law」という法律事務所を設立することになったのです。

仕事は思ったよりも順調に進み、銀行の債務、保険、不動産、工事関連、刑事案件など、様々な依頼をこなすようになっていきました。

2010年の初年度は案件数20件、売上3百万バーツでしたが、2025年には案件数329件、売上46百万バーツにまで成長させることができました。

シンガポール、マレーシア、インドネシア、インド、台湾、フランスなどの海外案件にも対応するようになり、国際的な案件も数多く対応するようになりました。案件も大きな案件を受けるようになり、2,000億バーツ規模の案件や、4年間の長期にわたる裁判案件などにも対応するようになりました。

夫とホタルジャパンという別会社も設立し、日本人からの案件も徐々に増えていきました。詐欺、離婚、レイプ、クリニック関連、雇用トラブルなど、現在も様々なご相談を受けています。

また、日本人の案件は裁判関連だけにはとどまらず、会社設立や会計代行、ドル口座開設、ライセンス取得、契約書の作成、知的財産権の取得、通関、輸出入、アテンド、リサーチ、SNS運用支援にいたるまで、夫と共に様々な案件に幅広く対応するようになっています。

業務が幅広く大変ですが、日々新しいことを学びながら、お客様と共に成長する姿勢で取り組んでいます。

その結果、日本人がタイで抱える問題やリスクについても、徐々に把握するようになりました。

日本人の方々に対して思うこと

お伝えしたように、私は日本と日本人が大好きです。日本人は信頼関係を大事にし、人を信じ、約束を守ります。私はそういうところが大好きなのです。

ただ、残念なことに、それがタイでは逆に裏目に出ることも多いのが現実です。

タイ人を信じてしまったがために騙されてしまった、タイ人に約束を破られてしまった、嘘をつかれてしまったなど、夫と仕事をするようになってから、たくさんのトラブルを目の当たりにするようになりました。

そんな姿を見ると、気の毒で仕方がありませんし、タイ人として恥ずかしく思うこともあります。

その一方で、問題が起こる前にリスク対策をしておけばこんなことにならないのにと、海外での日本人の甘さを感じることが多々あります。契約を正しくしておくこと、証拠をしっかりと残しておくだけでも、それだけで有利になるのにという場面が数多く見られます。

特に海外で法律沙汰になってしまった場合、まずは言葉の障壁が生まれます。お役所や警察に行くにしても、全てタイ語です。タイの法律も知らず、頼る人も限られ、ビザの問題が出ることもあるでしょう。敗訴すれば、強制送還でタイに二度と来られない可能性も出てきます。

ひとたびタイで問題が起こってしまっては、その回復に膨大なお金と時間を費やすことになるのです。そんな日本人の方々を、私は実際に数多く見てきました。

タイ人弁護士を選び間違わないで

タイで何か困りごとやトラブルが発生したとき、弁護士に相談することもあるでしょう。弁護士でなくとも、タイ人のコンサルや知り合いに相談することもあるかと思います。

そのときに、一つだけ注意しておいて頂きたいことがあります。

正直にお伝えしますが、タイ人弁護士が全て良い弁護士だとは限りません。中には、敗訴すると分かっていても、お金だけのために仕事を受ける弁護士もいます。悲しいことですが、これが現実です。

また、途中で投げ出す弁護士や、裁判に来ない弁護士もいます。いい加減な弁護士を採用してしまった場合、こちらが相手を訴えたにもかかわらず、相手から逆に訴え返されるリスクも生じます。

私の夫の知り合いの日本人の例ですが、検索上位に出てくる日系の弁護士事務所を採用したところ、弁護士が裁判に現れず、結局泣き寝入りしたというケースが実際に起こりました。

頼る相手を間違えると、裁判をやり直さなければならなかったり、お金と時間が余計にかかったりと、取り返しのつかないことになってしまいます。

私が考える「良い弁護士」の条件

私自身が弁護士として常に大切にしている「良い弁護士の条件」が2つあります。

1つ目は、

収集した情報を分析し、勝訴するか、敗訴するかの想定ができる弁護士であること。

2つ目は、

メリットとデメリットを依頼者に伝え、依頼者に正しい判断をさせてあげられる弁護士です。

弁護士の仕事は、依頼者の権利を守り、最大限のメリットが得られるよう導いてあげる仕事です。そのため、デメリットについてもきちんと説明してあげなければいけません。

そのためには、正しい分析をすることが必要になります。証拠書類を集め、証言を聞き、正しい分析をした上で初めて正しい判断をすることができるのです。その判断を怠れば、敗訴する可能性が高まり、訴え返されるリスクも生じます。依頼者にリスクが生じない選択肢を取ることも必要になります。

ですので、私は依頼者にとってメリットの生まれない案件、勝訴の確立が低い案件はお断りするようにしています。依頼者に無駄な弁護士費用や裁判費用がかからないようにするためです。依頼者が加害者である場合は、自身の損失を最小限に抑えるため、罪を認めて罪を軽くするようアドバイスをすることもあります。

私がいつも大事にしているのは、良いことも悪いことも、真実を依頼者に伝えること。そして、依頼者のメリットを最優先に考えることです。これが私の弁護士としての信念であり、誇りでもあります。

依頼者には相手に対する怒りや憎しみで冷静な判断ができないことが多いです。弁護士は、常に中立的に状況を把握し、冷静な判断が求められる大事な仕事だと考えています。

私が日本人の方々にご協力できること

私はタイに来る日本人にトラブルに遭ってもらいたくありません。

でも、ここはタイという異国です。たとえ会社ではタイ人より偉くても、裁判では言葉の面なども含め、タイ人よりも弱い立場になってしまいます。

ですから、自分の置かれた立場を理解しておくこと、しっかりと事前にリスク対策をしておくことが大変重要です。問題が起こってからでは手遅れなのです。

私が全てできるわけではありませんが、日本人の方々のサポートをしたいという気持ちは強くあります。大好きな日本の方々に対して、私ができることであれば、法律関連以外でも、何でもご相談を受けるつもりです。

幸い夫が日本人で、日本とタイの両方を理解しています。タイ語もネイティブレベルで、タイ国法務省管轄の法廷通訳人のグループにも所属し、法務省の研修も受けています。依頼者の日本人のことを理解するためには、言葉はもちろん、日本の文化や日本人の考え方を理解することが非常に重要になりますから、夫と二人三脚でご支援をさせて頂いています。

ご相談をご希望される方は、まずは夫が相談を受け付け、その後有償で私がご相談を受ける形にしております。まずはお気軽に何でもご相談頂ければ幸いです。企業様におきましては、月度のコンサル契約なども受け付けております。

ホタルジャパンは皆様のそばに寄り添います。決して一人にはさせません。

ご縁があれば、皆様とお会いするのを楽しみにしております。

そんなホタルジャパンを、これからもよろしくお願いいたします。

個人的な価値観などのまとめ(おまけ)

  • 人見知りするが、仲良くなるとよくしゃべる。
  • 日本が大好きで毎年観光に行く。
  • 焼肉や焼き魚などの日本食が大好き。
  • 仕事は最後まで責任をもってやり遂げる。
  • 日本語はN4レベル(もっと勉強しないと、、)
  • ソフトテニスに挑戦中(バンコクの日本人ソフトテニスクラブに参加してます)
  • 日本食もいくつか作れます(煮物、カレーライス、麻婆豆腐とか)。
  • ブランド物が好き

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夫の鈴木秀明のプロフィールはこちらから

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